「みやぎ・子ども主体の学校生活づくりを学ぶ会」設立1周年記念 【講演・学習会 in 多賀城】

2024年私の一回目の勉強会参加は、1月20日に宮城県多賀城市で行われた「みやぎ・子ども主体の学校生活づくりを学ぶ会」設立1周年記念【講演・学習会 in 多賀城】でした。

宮城県を訪れるのは2度目です。前回は東日本大震災のあと、まだ津波の傷跡残る頃。震災から13年を経た多賀城駅前には当地を襲った津波の高さと同じ4.6mの震災モニュメントが建てられていました。駅前ロータリーは美しく整備され、駅の北側にある市立図書館の壮大なスケールと充実した館内、洗練されたデザインに圧倒されました。まるで完全復興を遂げたかのように見えますが、心の傷はなかなか癒えるものではないですね。今回の能登半島地震で当時を思い出し、表情を曇らせる先生方の姿に言葉もありませんでした。

 石川県の様子は毎日報道されていますが、特別支援学校についてはこの日、ご参会の先生から現状を知らされました。石川県の特別支援学校、小・中・高等学校も大きな被害にあい、18日時点で27校2分校が再開未定とのこと。そのなかには七尾特別支援学校と、輪島分校、珠洲分校が含まれています。七尾特別支援学校HPによりますと、児童生徒職員全員の安否確認済み、大きなけが人はいないそうです。施設の一部は避難所として使用し、被災した職員が多数のため、校舎内の復旧作業や学校機能の回復は滞っているそうです。

毎日続く余震。降り積もる雪。険しい道のりと想像しますが、少しでも早く安心できる日が訪れますよう…祈るばかりです。

 勉強会終了後、13年前より今日まで全国から大きなご支援ご協力をいただいていることに再び思いを馳せました。松島市の特別支援学級担任であるこの会の会長は、あの津波の日、学校にてそのまま3日間を生徒さんたちとともに過ごされました。ご自分のご家族のことも心配だったはずですが、教師という立場の厳しいプロ意識に頭が下がります。学校再開にこぎつけるまでの間も先生がたから発信される、生徒さんたちやそのご家庭を気遣う愛情深い「おたより」や「メッセージ」を読むにつけ、教育者の尊さに改めて感動し感謝するのでした。 

浅野眞理


有限会社ケーアンドエイチ

特別支援教育の先生の為の研修用書籍の出版、ヨーロッパより幼稚園・保育園の教具を輸入しております。

0コメント

  • 1000 / 1000