第1回「知的障がい教育のしくみを学ぶ会」

 2023年12月16日、既知の先生方が新しく発足した「知的障がい教育のしくみを学ぶ会」第1回が、東京高輪のとある大学の教室で開催されました。

 プレゼンターは生活中心教育研究会から太田俊己先生、中坪晃一先生。東京会場参加者は20名。全国各地に会場が設けられ、オンラインにて同じ講義を皆で学びました。参加者は160名を超え、実践報告や活発な意見交換が行われました。

 講義は、全日本特別支援教育研究連盟前理事長の松矢勝宏先生による、「知的障害教育方法史」、東京都立青鳥養護学校による「青鳥三十年」を参考文献として、特別支援教育の歴史を顧みつつ生活単元学習のはじまりを知るという内容でした。

 全日本特殊教育研究連盟(現全日本特別支援教育研究連盟)の祖、三木安正先生の研究から始まったこの教育は、品川区立大崎中学校分教場として実現。戦後、学校教育法が公布されてすぐに「生活主義教育」(現在でいう生活単元学習や作業学習)を模索し実践していました。これは大きな驚きでした。

「知的障害教育方法史」には、1951年から始まった「バザー単元」について、詳細が記述されています。さらにその後、社会的自立を目指す教育を展開するまでにどれほどのご苦労があったか、私なぞには想像もつきませんが、今も当時と同じ様に子どもたちに寄り添い、「もっとよい方法を」と、先を見ている先生方と同席させていただけたことは、この上ない喜びでした。

2023年12月27日 浅野 眞理


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